【本気の人に向けた】レッドビーシュリンプの特徴と飼育・繁殖方法のすべて

こちらの記事はレッドビーシュリンプの繁殖・飼育方法を中心にまとめています
アクアリウム歴20年以上の自分の経験、情熱を文章にしました
飼育に必要な情報、コツ、道具などをすべて網羅していると思います

ビーシュリンプに限らず、流行りのフィッシュボーン系、ゼウス、太極、タイガービーについても言及しています
 

これから始める人、もしくは飼育がうまくいかない人などの参考になればと思います
 

  1. レッドビーシュリンプについて
    1. レッドビーシュリンプとは
    2. サイズ
    3. 寿命
  2. レッドビーシュリンプの種類
    1. 飼育難易度
    2. 繁殖難易度
  3. レッドビーシュリンプの仲間
    1. フィッシュボーン系
    2. タイガーシュリンプ系
    3. クラウド系
    4. シャドーシュリンプ系
  4. 価格・入手方法
    1. 値段
    2. 入手に関する注意事項
    3. 入手方法の実際
  5. 飼育方法
    1. 水づくりについて
    2. 水温
    3. pH
    4. TDS
    5. 総硬度(GH)
    6. 雌雄の見分け方
    7. エビの輸送のダメージ
    8. エビの投入
    9. 水合わせ
    10. 水換え
    11. 低床の掃除
    12. 購入を避けるべき時期
    13. 購入に最適な時期
    14. 購入チャンスの時
  6. 必要な器具
    1. 水槽
    2. オススメの水槽
    3. 水槽台
    4. ヒーター
    5. オススメのヒーター
    6. エアコン
    7. 水槽用クーラー
    8. 冷却ファン
    9. オススメのソイル
    10. ソイルの厚さ
    11. オススメのろ過フィルター
    12. オススメの外部式フィルター
    13. オススメのろ材
    14. オススメのスポンジフィルター
    15. オススメの底面フィルター
    16. 上部フィルター
    17. 水中フィルター
    18. 照明
    19. オススメの肥料
    20. CO2の添加
    21. 浄水器
    22. 水質測定器具
    23. バクテリア剤
    24. 水温計
    25. シュリンプの網
    26. レッドビーシュリンプに合う水草
  7. 繁殖方法
    1. 繁殖方法
    2. オスとメスの割合
    3. 稚エビの育て方
  8. 混泳について
  9. 害虫や貝について
  10. レッドビーシュリンプの死因
  11. エビが調子悪い時の対処法
  12. エビで儲ける方法
  13. エビが殖えすぎてしまったら
  14. まとめ
  15. 最後に

レッドビーシュリンプについて

レッドビーシュリンプとは

学名:Neocaridina sp

黒い原種のレッドビーシュリンプを赤く固定した品種です
90年代に固定された比較的新しいエビです

それ以前にも、黒いビーシュリンプは輸入されていました

ごくまれに赤い個体が混ざっていたのを覚えています
現在、レッドビーシュリンプの原種となった個体は絶滅したといわれています

 

サイズ

うまく育成できればオスが2.5cm、メスが3cmほどになります
ですが、ここまで大きくなる個体は稀です

飼い始めの頃、成長過程をノギスで計測などをしていたことがありますが、オスで2㎝を越えれば大型の部類かと思います
メスでは2.5㎝越えればかなり大きいです

水槽内ですと、水中なので割と大きく見えますが、取り出して計測するとそうでもなかったりしました

過去にレッドビーシュリンプのサイズを競う大会がありましたが、優勝個体が2.7~2.8㎝くらいでした

サイズに関しては血統と飼育環境による影響が非常に大きいです

レッドより、ブラックビーシュリンプのほうがサイズは出るようです
モスラより、バンド個体などの原初的な柄のほうが大型になる傾向があります

 

寿命

1年~2年です
平均して1年半ほどですが、1年ほどで落ちる個体もいます

繁殖をたくさんさせれば寿命は短くなります
メスですと抱卵を3~5回でだいたい寿命を迎えます

柄や血統によっても変わってきます
血が詰まっている個体、モスラ個体など表現がいきすぎている個体などは寿命が短い傾向にあります
 

レッドビーシュリンプの種類

ビーシュリンプに生物学的な種類はなく、柄や色に違いがあります
ブラックビーシュリンプと言われる黒い個体、茶ビーと言われる茶色い個体
白ビー、白エビ、スノーと言われる真っ白な個体

柄による違いは、モスラや日の丸、バンドなどの種類があります
最初にモスラとか言い出した人のせいで、モスラという名称が固定化しています
エビを飼っていない人に話すときは要注意です

「俺、モスラ殖やしてんだよね」
「え?怪獣?」
 

飼育難易度

魚類に比べると落ちやすいため、飼育難易度は高めです
コツさえつかめば簡単に殖やせますが、導入初期は難しく、購入した環境の水質によってはうまく順応できない場合もあります
購入して最初の一週間が一番のヤマかもしれません

水槽に迎えれて、3か月ほど飼育できれば安泰だと思います

一度弱ってしまうと回復は難しいです
環境には気を配りましょう

後ほど他のシュリンプについても言及しますが、太極やタイガービー、ファンシーなどのタイガーシュリンプ由来のシュリンプ、
もしくは、フィッシュボーンやゼウスなどのフィッシュボーンが元になっているシュリンプ

これらはレッドビーシュリンプより多少簡単ですので、こちらのシュリンプもオススメです

シャドー系のシュリンプはレッドビーシュリンプより水質に敏感で難易度は高めです
 

繁殖難易度

動物より虫に近い存在ですので、環境に適応すれば、一気に殖えます
逆に環境がイマイチですと、繁殖は難しくなります

人間や魚類、昆虫、その他の生物にも同じことが言えますが、「殖えても大丈夫だな」と判断すれば殖えますし、逆に「環境が厳しいな」と感じれば、難しくなります

ビーシュリンプはそういった環境による差が繁殖に直接影響する生き物です
それゆえ、適切な環境を整えることができれば格段に繁殖難易度は下がります

「意外と殖やすの簡単じゃん」とか「殖えすぎて困る」
という状況の人をよく見かけます

 

 

レッドビーシュリンプの仲間

レッドビーシュリンプに興味がある人は、他のシュリンプ、近縁のシュリンプにも興味があると思いますので紹介します

これらのシュリンプは形質が非常近く
いずれもレッドビーシュリンプと交配してしまうため、混ぜて飼育しないようにしましょう
 

フィッシュボーン系

  • フィッシュボーンシュリンプ
  • ゼウスジェネレーション
  • クロノス
  • レジーナ


錦えび様のHPより

多様化し、様々な名前がありますが、すべてフィッシュボーンシュリンプを元にしたシュリンプです

ゼウスに関しては、多様な血が混ざっていますが、最近のゼウスジェネレーションはフィッシュボーンととらえても問題ない気がします
 

タイガーシュリンプ系

タイガーシュリンプという原種のシュリンプがいます
野生採集個体にはの中には金目の個体が混ざったりしていました

それを固定し、改良させたのが、ゴールデンアイシュリンプ、そして、黒みを強く固定したのがブラックダイヤ

  • ブラックダイヤ
  • ゴールデンアイシュリンプ

レッドビーシュリンプと上記タイガー系のシュリンプを混ぜて改良したものがこちらです

  • 太極
  • レガリア
  • タイガービー
  • ファンシーシュリンプ


 

クラウド系

  • クラウドシュリンプ
  • ゼウスシュリンプ

クラウドシュリンプは日本のブリーダーさんがワイルド個体のエビとのかけ合わせにより、偶発的に生み出されたシュリンプを改良させたものです

ゼウスはクラウドを元にしたシュリンプでした
クラウドとゼウスを交配させると、その子供はゼウスになります
 

シャドーシュリンプ

  • レッドシャドー
  • ブラックシャドー
  • ターコイズ

一時代を築き、輸入直後は10万円以上で取引されていました
レッドシャドーの赤黒さは赤系のエビの中でも一番綺麗だと思います
難易度は高めなので注意が必要です

 

 

価格・入手方法

値段

以前ブームになった頃はレッドビーシュリンプは高額でした
最高価格ですと100万オーバー
30万円のエビなどは何度か見かけたこともあります
最近では比較的安価になり、価格も安定しています

新品種に関してはわかりませんが、この先レッドビーシュリンプ高額になることはないでしょう
アクアショップであれば1匹1000円以内で買えると思います

都内では1匹500円以下のショップも多かったです
1万円もあれば高グレードな個体でも購入できるでしょう

高いと感じるかもしれませんが、魚類より殖えやすいので、殖えることに着目すればそんなに高額ではないかもしれません
 

太極やタイガービーやフィッシュボーン系などはまだ価格が安定しません
こういったシュリンプは海外でのブリーディングがメインのためです
国内に入ってきて、国内のブリーダーさんが数を殖やしてくれれば、価格はある程度安価になり、購入しやすい価格に落ち着くはずです

上記で紹介したクラウドシュリンプやシャドーシュリンプも、登場当時は1匹10万円以上しましたが、今では1000円以下で販売されています

レッドビーシュリンプや他のシュリンプもそうですが、価格の二極化が起こります
グレードの高い個体は数万を越え、低い個体は非常に安価で販売されていくでしょう

安価な個体を購入し、自分でグレードを上げても良いですし、高額なハイグレードを購入し、そこからさらなる高みを目指したり、と様々な楽しみ方があると思います
 

入手に関する注意事項

注意して欲しいのは、血統に関するものです
他のシュリンプとの交雑したシュリンプは避けたほうが良いでしょう
グレードの低い個体、繁殖能力のない個体、種類不明の個体が生まれます
こういった個体が何代にもわたって出続けます

レッドビーシュリンプですと、白エビが出る血統と出ない血統がいます
白エビが出た血統も何代にもわたって白エビが出続けます

過去に交雑したエビなのかというのは、一世代じゃ判別できません
購入して、繁殖させて初めて分かるというような感じです

信頼できるショップ、ブリーダーさんからの購入は非常に大事です

5年純血で維持してきたのに、1匹だけ別の血が混ざったエビを入れてしまったら、今までの努力が水の泡です
血統にこだわらない方は良いですが、中級者以上を目指す人やブリーダーを目指す人は頭に入れておいても良い情報じゃないでしょうか
 

入手方法の実際

入手方法はショップで購入するほかにヤフオク!や通販などを利用することができます

ショップで購入

ショップに関しては関東ですと

埼玉のブループラネットさん

渋谷の『極』さん

町田のアクアフォーチュンさん

 

西のほうですと

愛知県のクリムゾンさん

大阪のローキーズ

 
実際に上記のすべての店舗にも行ったことがありますが、店主も親切で、知識も豊富なため、相談しながらエビを掬うことができると思います

自分も初めのころはそうだったのですが、初見のエビはすべて同じに見える現象が発生します
中級者以上の方は共感してもらえると思いますが、レッドビーシュリンプは同じグレードの個体がたくさんいると差異化が難しく

「全部同じに見える!」

と声に出したくなります

そのうえ、まだ雌雄の判別ができないという方も多いんじゃないでしょうか?

この場合、勇気を持って、オススメを聞いたり、予算や好みの柄などを伝えてみてください
 

 
ゼウス、レガリアであれば埼玉のアリエルさんがオススメです

ゼウス系に関してはアリエルさんは発信の中心ですので、ひくぐらいの個体がゴロゴロいます
 

アリエルの直売会も検討してみてください
ものすごい高グレードの価格がまさかの価格で販売されます
何時間もかけて、他県からも来る人もいるそうです
 

通販に関して

エビの通販は難しいです
どういった個体が届くかはギャンブルです

オススメのショップはは上記でも紹介した

埼玉のブループラネットさん

渋谷の『極』さん

愛知県のクリムゾンさん

大阪のローキーズ

ですが、思い通りの個体を入手できるとは限りません

 
ローキーズは『RT』というネット上のイベントを定期的にやっていて、うまくいけば、お得に購入できます

具体的に言えば、2万円クラスのグレードが数千円で入手できたりします

一度見てみてはいかがでしょう?

 

レッドビーシュリンプではないのですが、錦えび様のホームページもオススメです
こちらも定期的にイベントをやっているのでチェックしてみてはいかがでしょう?
クロノスやレジーナなど
日本、いや、世界最高峰のエビを購入できると思います

錦えび様のホームページ

 

ヤフオク!

近くにショップなどがない場合、ヤフオクが入手の中心になってきます
ビビッときた個体を本能のままに購入しちゃってください

ヤフオク! - 日本最大級のネットオークション・フリマアプリ
ヤフオク!は、お店にないものも見つかる買える 日本最大級のネットオークション・フリマアプリです。圧倒的人気のオークションに加え、フリマ出品ですぐ売れる、買える商品もたくさん!

しかし、心の汚れた出品者もいますので注意が必要です
ヤフオクはアカウントを複数所持できるうえに
個人を特定できないシステムです

複数アカウントを所持できるため、値段の吊り上げが起こります
 

レッドビーシュリンプに関しては、以前に比べると値段も安定していて、吊り上げを行為をしても大きな利益にはならないと思いますのでそんなに気にしなくて大丈夫です

新種系に関しては怪しい人も多いです

入札履歴を見て、なぜか2番目の人が毎回同じだったりする出品者がいます
 

Twitterなどで問題になっていますが、販売ページで綺麗な写真を使い、実際のエビはゴミみたいなものを送って来る人がいます
悪質なのは他人の写真、トップクラスのブリーダーさんの写真を勝手に使用するところです

詐欺に近いですが、送られてくる個体は低グレードですが、同一の種類なので、法律的には問題がなく、泣き寝入るしかないです
 

また、よくあるパターとしてはエビがたくさん写っている写真を載せ
この中から10匹掬います
という表現も要注意です

その10匹が全てオスだったり
選別外の体型や色に問題がある個体の場合があります
特に全てオスのパターンはめちゃくちゃ多いです

こちらも泣き寝入るしかないので、初心者は要注意です
自分なら実際に出品個体を載せてる出品者様からしか購入しないです
 

信頼できるブリーダーさんや出品者さんを選んで落札してください
多少高額になっても、実際に発送するエビの写真を載せている出品者、もしくは、アワードなどに出品しているレベルのブリーダーさんやショップに卸しているレベルの有名なブリーダーさんがオススメです

評価から過去の出品歴が5年以上だったり、長く出し続けている人も安心です
なぜなら、金銭目的だったり、本当にエビが好きじゃない人は3年以内に消えていく傾向にあります

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