レッドビーシュリンプを飼育していて、稚エビが育たないなんてことはよくあると思います
自分もたくさんありました
水槽をいじらないこと
稚エビが育たない原因は多数ありますが
稚エビを確実に生存させる方法は水槽をいじらないことです
ある程度のサイズになるまで水換えも足し水もしません
生まれたての稚エビは非常に死にやすいので環境を変えないのが一番です
もちろん餌も与えません
稚エビの餌について
よく稚エビが育たない原因は餌不足だ
なんて耳にしますが、ソイルで飼育していたら、餌不足になることはありえないと思います
バクテリア等、まったく微生物が育たない環境なんて、逆に難しいです
それに、レッドビーシュリンプは半年くらい餌を与えないでも生存する不思議な生き物です(経験済)
それどころか、勝手に殖えていきました
おそらくものすごくエネルギー効率に優れた生き物なのだと思います
クワガタ等も半年餌を与えない状態で、生存していたりするので、人間や哺乳類の常識で考えないほうが良いのかもしれません
また、水槽内にはコケが発生するかと思います
コケというのも栄養価が非常に高いです
水槽内の邪魔なものの印象、コケだけを食べ、成長、繁殖する水生生物もいるくらいです
オトシンクルスなどを思い浮かべてみてください
光を当てた水槽のほうが成長率、繁殖力は高いので、コケ、もしくは、植物性のバクテリアなどもメインの餌になっていると考えるべきです
注意
間違っても粉状のなどの餌を大量に与えないようにしてくださいね
稚エビ用の餌などが販売されています
『稚エビ用』と言われてしまう与えたくなる気持ちはわかります
固形の餌であれば、対処のしようがありますが、粉の餌はソイルの間に入り込み、水質が悪化します
たんぱく質がたっぷり含まれている餌であればなおさらです
1cm弱になったら、ある程度環境に適応できるので、水換えをして餌を与えて良いと思います
このくらいですかね
ずっと水換えをしていない環境から一気に大量に水換えをすると、コロッと逝ってしまいかねないので、少量ずつ水を換えます
それでも育たない場合
それでも育たない場合は環境を再度疑いましょう
親エビを見てみましょう
親エビが元気であれば育ちますが、親エビの元気がない場合は環境が悪いです
元気かどうか判断するポイントは常にツマツマをしているか、餌を食べに来るかです
3匹以上、動かないでジッとしているようだと要注意です
飼育環境を見直す必要があります
成長を早める方法
水換えをしない方法は餌を与えないので、成長は遅いかもしれません
なんとか成長を早めたいものです
成長を早める方法についても書き記しておきます
コントレックス
カルシウムが多く含まれていて脱皮不全を防ぎます
硬度の高い環境だと稚エビの成長を早まるので、カルシウムの添加は有効だと思います
貝類のラムズホーンなどは驚異的な成長を見せます
レッドビーシュリンプも殻から栄養を吸収できるので成長に期待が持てます
抱卵したら稚エビが生まれる前にコントレックスを入れて環境を整えておきましょう
カルシウムは微生物に分解され、イオンの状態にならないと吸収されないです
なので、ちょっと時差がうまれます
これは他のミネラルや肥料分でも一緒です
PSB
アミノ酸等が入っており、栄養価が高いうえに、水を汚さないです
実はよくミジンコやインフゾリア、熱帯魚の稚魚の餌に使われます
インフゾリアや稚魚を育成するPSBを稚エビに使わない手はないです
入れても入れなくても育ちますが、こちらも成長を早めます
コントレックスもPSBも水槽内の環境を大きく変えてしまう可能性があります
水質に自信がなかったら入れないほうが良いです
肥料
コケについては説明したと思いますが、水槽内に
植物性のプランクトンを増やします
経験上リン、窒素はかなり有効です
この肥料で今まで一度もエビが死んだことはないですが、環境の変化を防ぐため、5本程ソイルに突き刺して様子をみましょう
ソイル薄敷きの人は小さな植木鉢などを用意して、そこにソイルとともに植えこんで見てはいかかでしょう?
ソイル
栄養価のあるソイルも成長を促します
栄養価の高いアマゾニアをぶち込みたいところですが、アマゾニアの足しソイルは経験上、失敗も多いです
稚エビ水槽ではちょっとでも、調子を落としたらほぼ致命的です
アマゾニアの怖いところは、足しソイル直後ではなく、2週間後とかに調子を落とすところです
ここは吸着系で、なおかつ、栄養価も高い「水草一番サンド」か「マスターソイルネクスト」を選択したいです
「水草一番」は水質にあまり影響も与えないため、上で説明した植木鉢にソイルを入れて栄養価を底上げする場合、非常に有効です
最初に論じた水槽を絶対にいじらないという考えと矛盾してしまうようですが、吸着系ソイルの水を整える働きと天然の土の栄養は、稚エビの成長を考えると非常に捨てがたいです
まとめ
水換えをしない、足し水もしない、餌も与えない
もし、どうしても稚エビが育たないなら試してみてはいかがでしょう
もちろん、水温やろ過フィルターなど基本的なチェックはいつも以上に神経質にすべきです
記事の後半で成長を早めるための器具や添加剤などを紹介しましたが、最優先すべきことは成長が遅くても稚エビを残すことです
そのうえで、余裕があれば、成長率に関しても考えてみてください