エビが調子悪いときの対処法

レッドビーシュリンプの調子が悪い時の対処法についてまとめた記事です

 
観察していておかしいな

元気がない

ツマツマしていない

物影に隠れてジッとしている
 

そんな経験があると思います

自分もそういったことでたくさん悩みました

少しでも参考になれば幸いです
 


 

調子を崩す兆候

10匹以上飼育していて

3匹以上ジッとしていたら、水槽の調子が悪いと判断下ほうが良いと思います
 

脱皮直前や直後はじっとしていることが多いです
翌日以降ツマツマしだすので安心していいと思います

元気な個体でも数秒から数十秒、活動が止まる個体もいます
原因はわかりませんが、寝ているという説もあります
時間をおいて、観察するとまたツマツマしだしたり

何匹かジッと動かなくなり
気のせいかなと
数日放置していたら、ポツポツ死に出したりするかもしれません

対応が遅れれば手遅れになります
エビの手遅れというのは死を意味します

10匹くらい、動かない個体がいたら、手遅れ感濃厚です
だから、3匹くらいの時点で注視してほしいのです

原因の特定

まず原因の特定を急ぎます
大抵は水ができていないとき、もしくはよくないものが入ってるときが多いです

よくないものの場合はウイルス、雑菌、過剰な肥料、残留農薬が考えられます

 
とりあえず、フィルターの稼働とヒーターの挙動をチェックしてください
『ヒーターの故障』
『外部フィルターの電源が抜けていた』
『スポンジフィルターが詰まっていた』
などがよくあります

 

水ができていないとき

基本的にはアンモニアや亜硝酸が多く発生している場合です
ソイルのブレイクや他の原因も考えられます

臭いはどんな感じでしょうか?
臭いが発生している状態だとエビにとってはかなり厳しいです

過剰なコケ、水草の成長不良等
コケや水草などにも予兆が見られる場合が多いので、チェックは欠かせません

水槽の内部で目に見えない何らかの変化が起こっているらしく、試液などで測っても問題ないことも多いです
エビの飼育においては試薬のアンモニアや亜硝酸などの数値は参考程度にとどめておくべきです

 

対処法

水槽移動

間違いない方法は水槽移動です

別水槽に移すと、次の日ケロっとしてツマツマしていることがあります
一番調子の良い水槽を選びましょう

経験的にこの対処法が一番有効です

弱ったり、ダメージを受けている個体は水質などの環境の変化で、コロッと逝ってしまう場合があります

水合わせを普段以上に慎重に行いましょう

水質の変化以上に、水温差でのダメージも怖いので、バケツ使用して、点滴法での水合わせというのはやめた方がいいです

水槽内にプラケースを浮かべるタイプの水合わせが一番安全です
 

サテライトでの移動

移動させる水槽がない場合、サテライトを調子の良い水槽に取り付け、そこに移動します
サテライトでも2週間程度では死ぬことはないのて、一時的に別水槽のサテライトに隔離し、その間に元の水槽を立て直すのも有効です


 

エビが逃げ出さないようにグレードアップセット2の交換用ネットをつけましょう


 

水換え

水槽内の調子が悪い場合、水換えは非常に有効です
水を早く綺麗にしたいと思うあまり大量の換水は逆効果です

具体的に書くと
3日おきに4分の1ほど水換えを3回し、その後、2週間ほど放置すると調子が上がることが多いです
もちろんその間餌は一切あたえません

水換えをした次の日に状態がよくなることもありましたが、いきなり状態が回復することはまれなケースです
むしろ、ダメージが蓄積しているエビは死ぬかもしれません

水換えをして水槽内の環境を整えて、そこから徐々に調子を上げていく感じです

栄養素やアンモニアなどの毒素が薄いほうが立ち上がりは速くなります
アマゾニアなどの栄養系ソイルを使うと、遅く感じたりしませんか?

ドブ川やドロっとした汚れた沼にいくら高性能のフィルターをつけても、なかなか浄化しないので水ごと変えるという考え方です
 

水槽が立ち上がるまで待つ

もし、ろ材が新しい、ガッツリフィルターの掃除をしちゃったなど、フィルターに不安が残る場合や立ち上げてまもない水槽は、立ち上がるまで待つという選択肢もあります

餌抜き、水換えなしで1ヶ月放置です

ソイルが入っていれば数か月は餓死することはないので大丈夫です
水槽内に発生した微生物やコケを食べる、もしくはソイルを削って食べるからです
 

他の熱帯魚であれば水槽の調子が上がると同時に体調がよくなりますが、エビの場合、水槽の調子が上がるまでに死ぬことも多いため、最初の一手としてはオススメできません
でも、餌を抜くという行為と立ち上がるまで待つ行為はめちゃくちゃ有効です
 

リセット

どうしても調子が上がらない場合リセットも検討しましょう

ベストを尽くして立ち上げた水槽でも、3割はイマイチな水槽になると言われています
どう頑張っても、どんなに手を尽くして調子が上がらない水槽があります
そういう場合、思いきってリセットしたほうが良いかなと思います

自分は「あ、これダメだな」と思ったら、立ち上げて3か月の水槽でもリセットしてしまいます

 

ろ材の追加

外部フィルターを他水槽から移設するという手もあります
複数の外部フィルターを持っていない人は他の水槽から調子のいいスポンジフィルターを移設することでも有効です
新規での立ち上げにも使えますし、調子のいい水槽のスポンジフィルターというのはかけがえのない財産です

単純にろ過不足の場合はフィルターを追加しましょう
飼育に慣れてない初心者の方は過剰ろ過ぐらいでちょうどいいです

60cm水槽にこのツインブリラントフィルターを4つくらいつけてみてはどうでしょうか?
スポンジ4つじゃないです、フィルターを4基です
スポンジの数は8個になり、ろ過不足とは無縁になるかと思います

 
 

やりがちなNG行為

給餌

基本的な考え方として、調子が悪いときは餌を与えてはいけないです
水質の悪化は最悪な結果を招きます

それに、たぶん食べないと思います

 

粉物のバクテリア投入

バクテリアというと一見水質を改善するように思いますが、水が汚れたり、バクテリアのバランスがさらに崩れるリスクがあります
 

新しい水での大量換水

上でも書きましたが、弱ってる個体は次の日の朝死んでると思います

 

 

よくないものが入ってるとき

続いてよくないものが入ってるときについてです
自分がよくやるのは水草用の肥料の入れすぎです
窒素やリン酸を入れすぎる人はいないと思いますが、鉄分やカリウムなどは注意です

その他にも、水草の残留農薬等も考えられます
残留農薬が致死量ほどではなくとも、ほんの少しでも調子は落ちます

夏場ですと、隣人の殺虫剤とかでしょうか?

こちらも水槽移動やサテライトでの隔離も有効です

 
もしくはウイルス等の可能性もあります

後に説明しますがその場合は水槽移動やサテライトでの隔離はNGです

対処法

全換水

エビを全て掬い出し
ホースやエアチューブで全て水を排出し、新しい水を入れ
水温を調整し、エビを入れます

エビにとって大きな変化なので弱っている個体は落ちるかもしれません
自分の経験だと農薬や過剰な肥料などの場合落ちずに復活することが多いです

残留農薬などキューブる場合は2、3回全換水を繰り返水質が

 

リセット

リセットしてしまうのも手です
あれこれ悩むより、リセットしてしまったほうが精神的に安心します

 

浄水器の設置

対処法というわけではないのですが、工事や季節状況によって、水道管や貯水槽から微量な毒素などが混入する可能性があります
予防のため、もしくは安心するために浄水器を設置してみてはいかがでしょうか

 

 

やりがちなNG行為

死んだエビを放置

経験上、30cmキューブ水槽で2匹くらいのエビの死体を放置すると、他のエビが死ぬくらい水質が悪化します
生きているエビも、その水質の悪化により、5匹、6匹と死んでいくため、終わらない死のスパイラルに突入します

エビの死体はたんぱく質の塊です、つまり水槽内に肉を切れ端を放置していると考えてください

 

エビの移動

ウイルスが蔓延している水槽のエビの移動はNGです
移動させた先の水槽でもウイルスが増殖し、エビが死に出します

 

 

 

まとめ

最善を尽くしても、不調なシュリンプを回復させられないこともあります
環境の悪化によりダメージを受け、すでに弱ってしまっていると考えられます
一度弱ってしまったシュリンプの回復は、残念ながら難しいです

毎日様子を観て、エビの調子を観察しましょう
すこしでもおかしいなと思ったら、迅速に適切な対処が必要です