ブセファランドラとは

 

ブセファランドラとは

ボルネオ島の陰性植物で、クリプトコリネと同様サトイモ科の植物で
水中でも水上でも生存が可能です

2000年代前半、ブセファランドラspクダガンが有名な「出射さん」という採取者によって

これがその「出射便『ID便』のクダガン」です

ブセファランドラ クダガン ID便

マニアや愛好家の中で密かに人気の植物でした
 

2010年代になると、ブセファランドラが広く認知され、一般的なアクアリストも購入、育成するようになりました
そのブセファランドラの魅力にハマる人も増えていきました

それに伴い採取者も採取に力を入れ様々な品種が輸入されるようになり
そして、愛好家もさらにそれを欲しがり、止められないほどのブーム到来となりました
 

しかし、2020年11月11日、インドネシアからブセファランドラが輸入の停止措置がおこなわれました
それ以降、野生採取のブセファランドラは国内に輸入されなくなりました

ブセファランドラの人気が下火になると思いきや、逆に愛好家の心に火をつけ、さらなるブームとなりました
規制のためか、価格に関しては数倍で値段で取引されるようになりました

具体的な例をあげてしまうと、TB便のパールグレイやAZ便のディープパープルというのは1万越えるか越えないかくらいの価格でした
数千円で買えてしまう時もありました

それが規制後は3万以上、下手すりゃ、5万、10万で取引されるようになりました

AZ便のディープパープル

ブセファランドラ ディープパープル AZ便

写真:bucephalandra deep purple from kapuas AZ便【AZ1011-XX】

 

TB便のパールグレイ


ブセファランドラ spパールグレイ(pearl gray) TB便

 

 

ブセファランドラの特徴

ミクロソリウムやボルビティスなどよりコンパクトで、水槽内にたくさん配置できるためコレクション性が高いです

色は青や紫や赤など他の水草にない色が特徴
葉全体に細かいラメが入り、葉や茎の色と相まってなんとも言えない雰囲気になり
ときにはメタリックで、ときには幻想的で強く人の心を惹きつけます

環境によって葉の色が変わります。
ブセファランドラ・クダガンで言えば赤紫になったり、青くなったり、緑色になったりします。

 

 

育成難易度

難易度は低め、簡単です
誰でも育成可能だと思います

それゆえ、何週間も放置してしまい、溶けてしまっていた
ということが何度もあります

一旦、調子を落としたり、茎だけになってしまうと、成長が遅いため、リカバリーに1年ほどかかったりします
水中育成ですと、調子が水質に依存するので、フィルターの汚れなどで、水質が悪化すると溶け出すこともあります

 

 

水上栽培について

以前は水草の延長の一種という認識でしたが、最近のブセ愛好家は水中株より水上で育成されてる方が多いようです

湿度と温度に気をつければロストすることもないので、安全に育てることができます

 

水中栽培について

水上葉より水中葉のほうが、新芽を出しやすい傾向にあります
保存のため、株を増やしたい場合は新芽を強制的に出させることも可能です

ブセのメタリックなラメ
赤、紫、青、銀などの色彩
水中葉のほうがそういった要素を引き出せるように思います

 
下の写真はTB便のナンガタマンです
水中育成で仕上げた株です

地味な印象の強いナンガタマンですが、見ごたえのある姿に育っています

 

水中葉は溶ける可能性があります

しかし、ある程度、アクアの知識があり、水質を維持できていればほぼロストすることはないと思います
個人的には丈夫な水草だと思います

 

水中か?水上か?

水上栽培の知識がある人は水上栽培
アクアリウムからブセに入った人は水槽内での育成をオススメします

 

 

育成について

育成についてはこちらで詳しく説明しています

【ブセファランドラ】オススメのレアな種類と本気の人に向けた育て方、増やし方
色は青や紫や赤など他の水草にない色が特徴…弱酸性のほうが成長が早いです。弱アルカリ性のほうが綺麗に成長する種類もあります。現地では、硬度が高い環境に生えている種類が多いらしいので、ある程度硬度はあったほうが良いかもしれません。ろ過不足により水質が悪化すると、葉が変色したり、茎が溶けたりと、徐々に弱っていくのでろ過には気を使いたいですね

 

 

種類に関して

同じ名前、インボイスネームでも微妙に違うものがあります
地名イコール名前みたいな感じになっているので、全ての種類を把握している人は日本にはいないと思います

個人的には、似たタイプのブセファランドラが数種類あって、それを軸に地域変種が多数あるように思います

ちょっとした環境の変化によって、変異しやすい植物なのかもしれませんね

 

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